HACCP未実施に罰則はあるか
食品衛生法が改正されたことによって、HACCPが義務化されました。
今回は基本的に除外はなく、食品関連事業者は漏れなく導入することが必要になります。実際には規模によって、適用の厳しさに差があります。小規模の事業者はHACCPの考え方を取り入れた衛生管理を行うだけでよく、従来の管理方法から大きく変わるわけではありません。義務化されると言うことは、未実施だった場合に罰則があるかが心配です。
法令自体では罰則の規定はなく、未実施でも罰金などを払う必要はないようです。それならやらなくてもいいと思ってしまうと、大変なことになるかもしれません。それは所在する場所によって変わってくることがあるからです。法令では、都道府県のレベルで条例に必要となる規定を定めることができるとなっています。つまり都道府県によって罰則の有無が変わってくる恐れがあることになります。
HACCPの導入が公衆衛生に必要なことであり、未実施であることが問題となると考えられた場合には、罰則を設けられることになります。所在する都道府県が、条例に罰則を設けているかを確認しておいた方が安心です。なかなか調べることが難しいので、直接説明を聞きに行くことも有効になります。ただし遵法の概念から義務付けられていることは実施しなければならないため、未実施のままと言うのは問題です。顧客に安心な食品を提供するためにもHACCPの考え方を取り入れたシステムを構築できるよう努力しましょう。