温度計センサーの様々な種類

温度計センサーとは、研究開発から生産の現場まで応用できる範囲がとても幅広く、工場などの生産現場で温度を測定するために使われているものです。

一般的には熱電対・測温抵抗体とも言われています。この温度計センサーには種類が豊富にあり、測定対象の用途に合わせた種類を選ぶ必要があります。市場でよく使われているタイプとしては、「熱電対」があります。これはドイツのとある物理学者が発見したことで知られていて、金属の両端に温度差を与えると、二種類の異なる金属線が閉回路を作り、両端の間に電位差(起電力)が生じる効果を応用したセンサーのことです。

高温や低温で使用しても熱起電力が安定していて寿命が長いことや、耐熱性が高いことから高温でも機械的強度が保たれるといった特徴があります。次に「測温抵抗体」というものがあります。これは通称RTDとも呼ばれていて、金属や金属酸化物が温度の変化によって、電気抵抗値を変える特性を活かして、その電気抵抗値を変えることが出来るセンサーです。この測温抵抗体には、白金・ニッケル・銅などが使われています。

また「サーミスタ」と呼ばれるものは、温度が変わると電気への抵抗力が変化する電子部品のことです。温度が高くなるほど電気が流れやすくなり、温度が低くなるほど電気が流れにくくなります。サーミスタはとても小型で、衝撃や振動に耐える力が強く出来ているので、温度に対する感度が高く、私たちの暮らしを支えてくれる様々な製品に使われています。このように種類によって特性や特徴が違う温度計センサーの数々。用途によって適切なものを選定して、賢く使っていくのが賢明です。

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