HACCPとその他の規格

日本でもHACCPを取り入れた衛生管理が義務化されます。

食品は加工時に不十分な料理によって食中毒のリスクが高くなったり、異物が混入する恐れがあります。それらの発端となる危害を特定することで、何に気をつければいいかを明確にすることができます。それらの危害の発生を予防することができれば、安全性が担保されます。このような食に関する衛生管理に関しては、いくつかの規格が存在します。それがISO22000の食品安全マネジメントシステムです。

具体的にはフードチェーンの組織に対する要求事項を定めたものです。要求事項ですから満たす必要があり、全体的に問題なと判断された場合にのみ、認証をもらうことができます。ISO22000はHACCPをさらに拡充した内容になっていて、この規格への適合が証明できれば、この法令にも適合がなされていると言えます。そのためこの規格の認証を取得する企業が増えているのは事実です。

ISOは要求事項のフレームを作っているだけで、明確な義務事項を指示しているわけではありません。規格と法令の違いは目的です。法令の場合、業許可の維持や遵法になり、規格は自社の食品に関する姿勢を第三者に確認してもらうことになります。HACCPを用いた衛生管理は、法令として義務付けられているため必須ですが、ISO22000でマネジメントシステムを構築している企業は、特に新しいことに取り組まなくても大丈夫という関係になります。